バービー ハローマイフレンド(小学館)
バービー ハローマイフレンド
ぷぷぷBOOKS(小学館)
漫画 原明日美
監修 マテル・インターナショナル
2013年8月13日発行
1959年に誕生して以来世界中の女の子を虜にしてきたマテル社のバービー人形の女の子向けの本です。
来年で誕生65周年、実写映画も今年公開で盛り上がっているバービーですが、
日本独自のかわいらしい本があることを紹介していきたいです!
こちらは小学館の女児向け雑誌のぷっちぐみに連載されていた漫画で、
日本の女の子にも楽しくバービーに親しむことができるようにローカライズされています。
本は漫画というよりも絵本のような装丁です。
バービー ハローマイフレンド(小学館) 13ページより
バービーのピンクボックス(子供向けのおもちゃとしてのバービー)のパッケージ特有のキラキラなイメージはそのままに、
原明日美さんの作画でバービー人形特有の西洋風なテイストは少女漫画調にローカライズされています。
原明日美さんはなかよしでデビューされた漫画家さんで、
少女漫画やぷっちぐみや児童書などで女児向けのイラストや漫画を描かれています。
そのかわいらしい作画もあってバービー本来のキラキラなイメージが
うまく少女漫画風に昇華されている印象です。
ここでバービー人形と日本の歴史もさらっと振り返ります。
初期のバービーは日本で製造されていました。
日本での発売は1962年。
売上は当初好調でしたが、
67年にタカラのリカちゃんが発売されると売上は不信に陥り一時撤退します。
時は流れ1980年代。
ここで日本独自にローカライズされたバービーたちが生まれます。
最近偶然にも和製バービーを揃えることができたので参考にアップします。
全てジャンク品ですが_(:3 」∠)_
左からタカラバービー(タカラ製 1982〜1986) ※後のジェニー
マーババービー初期(マーバ製 1986〜1987?)
マーババービー後期(マーバ製 1987?〜1989)
タカラがマテルと提携して日本人の女の子の好みに合ったバービーを作り上げた結果、
少女漫画感のあるキラキラな瞳と甘い顔立ちのバービーが生まれました。
その後契約が終了したりバンダイと契約したりでこれらのバービーが出ましたが(ややこしいですが)
バービーのローカライズの大変さも垣間見られます。
※ここらへんの超ややこしい和製バービーについてはまんだらけさんの記事が分かりやすいです。
まんだらけ | 中野店 4F ぷらすちっく - 和製バービー激動の歴史の最終章 バンダイバービー
バービー ハローマイフレンド(小学館) 23ページより
和製バービーを振り返ってみると少女漫画テイストなこちらの本も、
日本の女の子向けにバービーに親しんでもらうための最善策だったと思います。
(タカラバービー時代も少女漫画雑誌ひとみにタイアップ漫画が連載されていました)
バービー ハローマイフレンド(小学館) 11ページより
バービーの永遠のボーイフレンド・ケンも少女漫画感溢れるイケメンに!
紹介も幼なじみ設定で王道少女漫画スタイルです。
バービー ハローマイフレンド(小学館) 26ページより
4姉妹仲良しなのが本当に良いですね。
末っ子のチェルシーのかわいさに癒されます。
バービー ハローマイフレンド(小学館) 8ページより
バービーのライバルキャラ・ラクエルも登場しますが、
見事なツンデレライバルキャラになっています。
小さな女の子にライバルキャラにも興味を持ってもらえるにはかわいいツンデレにするのが最適解かもしれません。
(現にこのお話のラクエルはバービーに意地悪をしたりはせずに、
ツンデレラクエルはかわいいです(これが言いたかっただけ)
漫画だけでなくバービーのコーディネートクイズやチャートによるファッションチェック診断など
おしゃれページも楽しめる本になっています。
キラキラした印象だけでなく前向きで優しいバービーが画面いっぱいに描かれたかわいらしい本来なので、
小さな女の子へのバービーチュートリアルとして良い本だと思います。
ハローマイフレンドを紹介しつつ、
和製バービーを交えたバービーのローカライズについて書きましたが
本家マテル社のサイトで様々なバービーを見るのも楽しかったです。
【公式サイト】バービー|Barbie 世界で人気のファッションドール
様々な可能性に溢れたバービーには元気をもらえますね!
映画公開も楽しみにしています◎