うらない屋コノミちゃん

うらない屋コノミちゃん

てんとう虫ブックス71

小学館

作 令丈ヒロ子

絵 やぶうち優

1995年4月20日発行

学年誌で連載されていた令丈ヒロ子さんの小説です。

令丈さんの児童文学で個人的には料理少年シリーズが思い出深いのですが、

近年ではアニメ化された若おかみは小学生！が有名ですね！

そして挿絵はちゃおで長年看板作家として活躍されているやぶうち優さん。

この最強コラボが見られる素晴らしい1冊です！

てんとう虫ブックスは小学館らしく学習にぴったりな本から

クイズ本やおまじない本などがラインナップされています。

なのでもしかしたら図書館や学級文庫などでシリーズを見かけた方もいらっしゃると思います。

ギャグたっぷりの、ドタバタ・ロマンチックストーリーよ。

本当にノリはそんな感じです笑

カバー裏もしっかり楽しめます。

こうしたエンタメ感があるのが児童書っぽくて好きですね！

チャートで自分のうらないパワーをチェックできます。

チャート部分のイラストは後年極上!!めちゃモテ委員長アニメ化で大ヒットするにしむらともこさんです。

かわいいイラストで癒されますね！

ちなみに自分のタロットレベルはシルバーでした。

散々おまじない本を取り上げておいてなんですが自分の霊感はゼロです。

おまじない系の本でお馴染みのカバーにお守りカードも付いてきますが

前の持ち主の女の子がしっかり使用しています笑

コノミちゃんのカードは楽しんで使われた証拠ですね！

目次ページ。

この頃のやぶうち優さんの絵柄で育ったので懐かしいです。

絵柄の変遷については様々なところで話題になる漫画家さんですが

それぞれの時代のトレンドを取り入れてずっと第一線で活躍されている

やぶうちさん作品ならではの楽しみ方だなと思います。

特徴的な描き文字もかわいくて好きですね！

著者紹介ページ。

小学生が主な読者のため親しみやすいような文面になっています。

ちゃおでは丁度KARENが連載されていました。

やぶうち優さんのRPG好きは当時のちゃおの付録でも紹介されていた記憶があります。

ひたすら元気な大阪出身のコノミちゃんがタロットで色々切り抜けていく明るいストーリーです。

この冒頭2ページでコノミちゃんの大変な身の上が語られますが

彼女の明るさと波瀾万丈のストーリーで悲壮感はありません！笑

手強いライバルが現れたり、

幼なじみのケースケにドキッとさせられたり、

王道少女漫画的なエッセンスも詰め込まれています。

それぞれのサブタイトルページにはタロットが描かれています。

当時の小学三年生の付録のイラストが使用されているそうですが

RPG好きなやぶうち優さんらしい絵が楽しめます。

コノミちゃんがノリノリで良いですね笑

軽快な令丈ヒロ子さんの文章とやぶうち優さんのイラストで楽しく読める1冊になっています。

ドタバタ系ラブコメが好きな方にもおすすめの一冊ですね！

学年誌はたまにしか読まなかったので楽しい一冊でした。

児童書も奥が深いなと思いました◎

うらない屋コノミちゃん (てんとう虫ブックス 77)

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